アルコールは国境を超える。ミュンヘンのオクトーバーフェスト

スイス滞在は2泊のみだった。この日はバスでドイツのミュンヘンを目指す。

今度来るときは田舎を周ってのんびりしたい。絶対にまた来たい国となった。
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ミュンヘン駅のバス乗り場へと向かう。

バスに乗る前、乗務員にパスポートを持っているかチェックされる。中身は特にチェックされなかった。

ヨーロッパの国々にはシュンゲン協定というものがあり、入出国審査なしで国境を超えることができる。厳しい荷物検査もない。ということは、テロリストが容易に拡散するというリスクがあるということだ。

東南アジアやインドでは、駅や地下鉄の敷地内に入るだけでもX線での荷物検査やボディチェックがあった。タイで一度バックパックを背負ってBTSに乗ろうとしたときにブザーが鳴って、バックパックの中の荷物をすべて出したなんてこともあった。

何度もテロが起こっているヨーロッパで、こういったチェックが薄いのは意外だった。

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2階席だった。

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車内ではWi-Fiが使用できる。窓からの景色は、電車に比べてたら普通で絶景とかは特になかった。

4時間ほどでドイツのミュンヘンに到着。札幌から紋別に行くより早い。

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到着後はいつものように、荷物を置くために宿へと向かう。初めての国や都市に行くときは、土地勘がないし重い荷物を背負って歩きまわりたくない。なので、なるべく中心地に近い宿に泊まるようにしている。

予約はスマホのアプリを使っている。東南アジアにいたときは”agoda”というサイトを利用していた。ヨーロッパではagodaは使っていない。安い宿があまり引っかからないし数もそんなに多くないからだ。

代わりに”booking.com”や”hostelworld”を利用している。hostalworldはかなり役立っている。booking.comには載っていない安宿も引っかかってくるのでオススメ。

荷物を置いて、ミュンヘンの町を歩き回る。お腹がすいたので駅内のレストランでお酒と食事。

ビールの銘柄を指定しないでビールを注文したら”HELLES”という銘柄のビールが出てきた。南ドイツではビールといえばHELLESというぐらいメジャーみたい。日本のビールよりアルコール度数が高いせいか、いつもより酔いが回るのが早い。

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ドイツに来た目的。それはオクトーバーフェストに行くこと。とはいえ1人で行って、ビールを飲んで楽しいのだろうかという疑問が湧いて出てきた。そこでgoogleで「ミュンヘン オクトーバーフェスト 1人」で検索してみた。1人でも楽しめるという情報がそこそこあった。

そんななか、真鍋かをりの記事を発見。そこには1人でドイツに行き、地球の歩き方のサイト内にある掲示板を利用して、一緒に行く人を見つけたということが書かれていた。

そんな方法があるのか。

僕も地球の歩き方の掲示板でそんなトピックが立ってないか探してみた。今日明日ピンポイントで行く人なんて都合のいいことないよな、と思ってたら、明日の日付で「オクトーバーフェストフェストに行きませんか」というトピックを発見。返信しようとしたところ、会員登録する必要があるらしい。速攻で登録して、参加の意思を表明をした。

すぐにメッセージ機能で返信が来た。昼11時にミュンヘン駅のスタバで待ち合わせ。参加者は同年代の男性1人、女性2人とアラフィフの男性3人、20代の女性2名というメンバーだった。ドイツ旅行の人、スペインから来た人、カナダからドイツを少し回ってまたカナダに行く人など様々。

集合後はすぐに打ち解けて会場へと向かう。僕は人見知りな方だけど、バックパッカーなんてやっていたら、初めて出会う人と交流という機会がたくさんあったので以前よりは人見知りが解消されたと思う。いやたぶん。

会場はミュンヘン駅からメトロで一駅。歩いてでも行ける。

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平日の昼間というせいか、そんな混雑している様子はない。

オクトーバーフェストは老若男女問わず、ドイツの民族衣装を着て参加する。駅前で衣装を売っている店がいくつかあった。女性用の衣装はセールとかをやっていて安かったけど、男性用はどこもやっていなかった。

会場内は遊園地が併設されている。入場料などは必要なく、乗り物に乗る前にお金を支払うというシステムだ。

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オクトーバーフェストではビールの銘柄ごとにテントがある。まず向かったのは“ホフブロイ”のテント。

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中はこんな感じ。

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参加者の中に、毎年オクトーバーフェストに来てるうえにドイツ語ができる強者がいた。全部注文してもらった。

ビールは基本1Lジョッキ。でかくて重い。価格は11ユーロぐらい。

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念願のソーセージ。

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出てくるビールは市販のものよりアルコール度数が高いらしい。

ドイツといえばプレッツェル。甘いのかなと思ったけどしょっぱかった。

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ビールを1L飲み干したところでテントを移動しようということになった。次にやってきたのは“アウグスティーナー・ブロイ”のテント。

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テント中央では音楽の演奏をやっている。

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ここから酔いがいい感じに回ってきた。民族衣装を着たオッチャンと一緒に写真を撮ったり、後ろのテーブル席にいたイタリア人グループと話したり、テンションが上がってきた。ノリがよすぎる。会話の内容は一切覚えてない。

ビールを2L飲んだ後はなぜか乗り物に乗ることになった。

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グルングルンとツイスト。

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なぜこんなのに乗ってしまったのか。

一度ここで会場を後にして、一休みしようということで駅でコーヒーを飲んだ。

その後、夜暗くなってから男メンバーのみで再びオクトーバーフェストへ。夜は昼間とは違う空気。

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まず、人がものすごく多い。音楽が常にかかっていて、みんな立って踊って歌ってる。日本では見られない光景。今度は隣に座っていたスペイン人の夫婦2組と交流。「サムスンの携帯は爆発するね」という話をした覚えがある。

アルコールが国境を越えた日だった。他の国の人と交流するのは楽しい。オクトーバーフェストを最初は1人で行こうと思ってたけど、1人で来なくてよかったやはり複数で行ったほうがやはり楽しい。

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その後みんなでラーメンを食べに行った。スタッフは日本人。日本のラーメンは人気なのか結構混んでいた。

ラーメンも激ウマで満足して帰った。

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