極寒ハイキング

もうすぐクリスマス。

どこに行ってもクリスマスツリーやイルミネーションで華やかな雰囲気になっている。

僕のクリスマスを過ごす予定地はクロアチアになる。えぇ、当然1人です。

ヨーロッパでぜんぜん日本人に会わないんだ。
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予備知識なしでマケドニア入りしたけど、なかなか雰囲気のいい町だ。

移動ばっかだったから沈没しなさいと心の中の悪魔が誘惑してくる。僕の心は天秤のようにゆらゆら揺れる。

駅周辺はあからさまな観光地というわけではなかったので、のどかな雰囲気。

どういうわけか、たくさんの銅像が町の至る所にある。

宿代も食事代もかなり安い。ショッピングモールもあるし、かなり便利。

宿のスタッフも3人くらい居てフレンドリー。居心地がかなりよかった。白人美女のスタッフもいる。

それにしても、マケドニア・・・寒くなければ最高なのに。

絶望的に寒い。

ギリシャにいた時とは比べ物にならない寒さ。股引必須。

僕が行ったとき、超絶寒い日に当たってしまったようで最高気温は0度もなかった。

こんな寒いというのに僕がマケドニアでやったことは、なぜかハイキング。

宿の金髪美人スタッフが「マトカというところがオススメだよ」と教えてくれたので行ってきた。

マトカというのは川とか湖とか、鍾乳洞もあって自然があふれるところでスコピエ中心地からバスで1時間程度でいける。

確かに自然があふれてるけど、完全に来る日間違えたな。

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寒い。

こんなに寒いのにポツポツと観光客を見かける。

物好きな人たちだ。自分も含めて。

旅先だからアクティブに出かけてるけど、自宅で家出た瞬間にこの寒さだったら外出をあきらめて一日中ストーブの前でYouTubeを垂れ流して、夜には一人鍋をして、熱い風呂に潜って、暖かい布団で寝るという選択をするだろう。

歩いてる途中にカフェがあり、そこに人が溜まっている。

純粋にハイキングをしている人は数人程度しか見かけなかった。

奥に向かっている僕に対し、すれ違った人は3人程度。僕と同じ方向に進んでいた人は途中で引き返したのか来なかった。

なぜみんな最後まで行かない。

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最終的にはきっと眺めのいいビューポイントがあるに違いない。そう信じて自然の中を歩きつづけた。

ふと思った。何も調べずに来たけど最終地点まではどのくらい距離があるんだろう。引き返す時間を考えないと、帰りは真っ暗になるかもしれない。

1時間半歩いて何もなかったら引き返そう。

歩いているときに見える景色は素晴らしかった。

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一時間半経つころ、突然終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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行き止まりでした。

特に展望台的な何かがあるわけでも、滝や湖があるわけではなく、ただの行き止まり。

ここから見える景色も、道中とさほど変わらない。

終わりの見えないハイキングが終わった安堵感と、少しの達成感は得られたけど、少し落胆した。

結局、鍾乳洞の場所もわからずじまいだった。

寒い。風呂が恋しい。