年末年始休暇終了

ハンガリーの日本人宿に10泊もしてしまった。そのうち観光は2日。

一番長く滞在したのに、一番観光をしていない。

ヨーロッパは寒波の影響で強烈な寒さ。ブダペストも最高気温が-6℃、最低気温が-18℃というとてつもない寒さで観光どころじゃない。宿にこもって漫画を読んだり、カフェでコーヒーを飲んでのんびり過ごしていた。

年末年始は年越しそばやお雑煮を食べたり、フォアグラを買ってきて宿で調理して食べたりした。

人生初めてのフォアグラの感想は、焼き鳥のレバーに油ものすごく乗っかった感じ。口に入れたときに中で溶けて、めっちゃおいしかった。

宿には、僕と同じく外痔核に苦しんでいる人がいた。ハンガリーの魚料理でお腹を下した影響で発症したらしい。歩くのも辛そうで、うつ伏せ以外は地獄だという。

毎日毎日、人生に苦しんでいる顔をしていて、動きもスローで口数も少ない。

その気持ちわかる。僕も痔のピーク時はこんな表情をしていたのかも。

いろいろ僕の体験談と効果的な対処法を伝授したのち、僕はボラギノールを持ち歩いていたので使わせてあげた。

2日後くらいに「シンジさん。破裂しました」と満面の笑み。

無事に痔核が破裂してものすごく楽になったみたい。黒いオーラをまき散らしていたのが、虹色のオーラを発するようになっていた。

年末年始はたくさんの宿泊客がいたけど、日数が経つにつれてだんだん減っていった。そう年末年始休暇の終了である。

僕もそろそろ休暇を終えて、新たな場所へ行かないと。

ブダペスト滞在は4日の予定だった。居心地が良すぎて5日目に「とりあえず1日延泊します」と言って延長し次の日も「延泊します」と言ってまた延長。それが続いて10泊になった。同じ宿に10泊もするのは初めて。

宿から出るときはかなり名残惜しかったけど、僕も年末年始休暇の終了を決意。

オーストリアのウィーンへと旅立った。