32歳になりました。
インドで。
9月10日は僕の誕生日。
朝の目覚めはバラナシからデリーに向かう寝台列車のなか。
32歳はインドから始まる。
今後、誕生日をインドで迎えることはきっとないだろう。
去年の誕生日は8、9、10月は長期出張だったので北海道ではなく大阪で迎えました。
31歳になったときは「来年の今頃は海外にいるのかなー」と思ってました。
会社の一部の上司にのみ辞意を伝えてはいたものの、世界一周の準備もルートも全然決めてませんでした。「ホントに行けるのかな」という心境と「激動の1年にするんだ。海外に行くんだ!」と密かに想いを燃やしてました。
それが実現して今はインド。
来年は何をやっているのかな。
31歳を一言で表すなら”転機”。
9年間はお世話になった会社を辞めて、こうして海外に来てしまっている。
31歳を振り返って
31歳の前半は仕事をしていました。
「自分の力は外部にも通用するぞ」とか「一つの仕事を上手く完遂させるのは難しいな」「思った方向になかなか進まないな」とかそんな思いで仕事をしていました。
まだ退職して4ヶ月ちょっとしかたってないのに、仕事をしていた自分が懐かしく思える。
実は僕にとって退職を切り出すのはかなり勇気が必要だった。
無職になって海外に行くことになるから。
「言ってしまえばもう後戻りはできない」
転職して他の会社に行くのとは違う恐怖。
大学を卒業して、そのまま新卒で入社。いわゆる普通のサラリーマン生活を送っていた。
その世間一般でいう普通の道から外れることは、とても不安であり恐怖だった。
仕事をして給料をもらって”働く”という状況があたりまえというか、一番安心していられる状態になっていたから。
それが”やりたくない仕事”や”きつい仕事”であってもだ。
今でも、ふと仕事をしていない自分の立場に不安を感じることがある。
コンフォートゾーンの外に来てしまったためだ。
コンフォートゾーン(楽な状態)とは「今の自分にとって」心地よい状態の範囲のことを指します
出典:コンフォートゾーンと、そこから抜け出し自分の夢を叶える方法
働いているという状態が安心していられる。
その領域から抜け出そうとした時、抜け出した今になって不安や、恐怖という感情を感じてしまうのだ。
仕事を辞めたことに後悔はありません。
ただ、この決断が正解なのかと言われたら、それはわからない。正解なんてないのかもしれない。
もし正解があるとするならば、自分が死ぬ和際に「あの時、決断をしてよかった」と思った時だろう。
実は今、自分を見失いつつある
ちょっと本音を。
痔になって一度、帰国しました。
それをきっかけに再出発してから旅へのモチベーションが下がっていることに気づきました。
それからというものの「自分は本当はなにがしたいのだろう」「どうやって日々を過ごしていきたいのか」と考え続けていました。
仕事とかじゃなくて人生という括りで。
「自分は本当に世界一周したかったのかな」とか思い始めたりもしてます。
もちろん海外をみるのは刺激になるし楽しい。
だけどその一方で観光スポットや絶景スポットをそんなに求めてない自分に気づいてしまった。
インドでいろいろ一人で考えています。
挙句の果てに「今のこの行為は意味があるのか?」とか。まあ、物事に意味をがあるのかを考えだしたら何にもできなくなるよね。
考え込みすぎて、最近の寝起きは胃が痛いです(笑)
僕は自分探しの旅を馬鹿にするというか、「自分探しってなんだよ?自分はここにいるだろ」とか思ってたくちでした。
それがここにきて、ここにいると思ってた自分を見失い気味になったとか。
馬鹿にしてすみませんでした。
僕はただ自分をさらけ出したいとか、自分の殻を打ち破りたいとか、ただそれだけだったかもしれない。
そのきっかけを世界一周に求めてたのかな。
それだけなら世界一周じゃなくてもいいよね。
絶景を観たかったのは本当だけど。絶景本見てワクワクしてたし。
こんな風にちょっと迷走気味です。
32歳をどう過ごすか
とりあえずはこのまま旅を続けます。
そして
目の前の日常を楽しみ尽くす。
自分をさらけだし、解放する。
情熱を発揮する。
こんな32歳になっていこう。