「バール鉄道という絶景が拝める鉄道があるらしい」
ギリシャ入りした時に今後のルートをどうするかネットでいろいろ調べていたら、見つけた情報。
セルビアのベオグラードからモンテネグロのバールまで通っている鉄道でモンテネグロの首都であるポドゴリツァに到着する1時間前くらいに、有名な橋や絶景ポイントがあるという。道内から見る景色が好きなら行くしかない。
さらにモンテネグロにはコトルという綺麗な町があるとか。モンテネグロの次はクロアチアのドゥブロヴニクに行きたかった。
コトルは方角的にドゥブロヴニクへ向かっている。
セルビアのベオグラード→モンテネグロのポドゴリツァ→コトル→クロアチアのドゥブロヴニクというルートで行くことで固まった。
寒かったマケドニアを離れ、やってきたセルビアのベオグラードはさらに寒い。
ネパールからずっと快晴以外を経験したことがなかったのに、ベオグラードはどんよりとした曇り空。
街歩きは2時間が限界。
日本で着るような冬物のコートは持っていない。
ユニクロのウルトラライトダウンの上にフリースというファッション。頭にはネパールで買った毛糸の帽子をかぶる。
日本では帽子をかぶらない。似合わないから。あまりに寒いので最近は帽子をかぶって行動している。
最近、寒いとしか言ってない気がする。
ベオグラードではたまたま同じ宿に日本人が泊っていた。今までヨーロッパで日本人に遭遇することが全くなかったのでビックリ。
こんなオフシーズンに、しかもセルビアに日本人が同じ宿にいるなんて。
近くに中華のレストランがあり、米に飢えていたので一緒に食べに行った。
超特盛。これでもか!ってくらい豪快に肉、野菜を乗っけられた。
これで500円弱ぐらい。東欧は食事が安いからありがたい。
さて、僕はモンテネグロのポドゴリツァに行くために駅でチケットを買う。
ポドゴリツァに行く鉄道は9時10分発か、21時10分発の2本しか出ていない。景色を楽しみたいから朝に行こう。所要時間は約11時間。
バスでは何度も国境越えをしたことがあるけど、鉄道では初めて。
チケットは無事に買えたけど、電車はベオグラード中央駅から発車するのではなくて別の駅から発車するとのこと。ポドゴリツァ方面に行く人は発車時間に駅前からシャトルバスに乗って別の駅まで行くらしい。
一時間程度、バスに乗り始発の駅に到着。
いよいよ絶景鉄道の旅が始まる。
途中の高度感のある景色はまあ、楽しかった。
いやでも、迂闊だったわ。
絶景は見れなかった。
寝ててたわけではない。
ただ、今は冬で日が短い。
絶景ポイントにたどり着くいたであろう頃には、外は真っ暗で何も見えなかった。