バスから見えた旧市街。あまりにファンタジーな世界すぎてゾクゾクした。
クロアチアのドゥブロヴニク。
山の街殿堂入りがスイスのツェルマットだとしたら、海の街殿堂入りは間違いなくここ。
魔女の宅急便や紅の豚の舞台のモデルになったといわれている。
ドゥブロヴニクに来た日は12月24日のクリスマスイブ。
クリスマスイブに旅行してる人なんぞいるのかなって思ったらいた。しかも日本人が同じ宿に2人も。年上の男性と、年下の女の子だった。
日本人宿というわけでもないのに、こんなところにたまたま集まるなんてすごい。
この宿は家族で経営していて、スタッフのお母さんがとてつもなくいい人だった。
宿はアパートメントのような感じでアパートの一室のような部屋だった。その部屋にはそのお母さんが手作りしたであろうクッキーがたくさんあって、クリスマスムードにあふれていた。コーラやリキュールもたくさんくれた。
この時期のヨーロッパの日は短い。午後2時、3時になると日が結構傾いている。少しだけ旧市街に行ったけど、本格的な観光は明日の朝の明るいうちから行くことにした。
「明日は山に登るケーブルカーも城壁に登るチケットもスーパーも全部閉まってますよ」同じ宿の日本人が言った。
25日に城壁に登ろうかと思ったけど、クリスマスはやってないのか。
「城壁はめちゃめちゃ良かったから絶対行ったほうがいいですよ」
ドゥブロヴニクには2泊する予定だった。どうしても城壁に登って街を一望したかったので、もう1泊延ばすことにした。25日はケーブルカーを使わずに徒歩で山に登れるらしく、展望台まで歩いていくことにした。
次の日は曇り空が広がっていた。昨日まではとてつもない快晴だったのに残念。今日は同じ宿の日本人2人と一緒に登山することになった。
クリスマス当日だというのにこの閑散具合。
ヨーロッパのクリスマスは家で家族で過ごすものなのか、レストランもスーパーも何もかもが空いていない。
山自体は高くないけど、道がジグザグになっているので距離が長くなっている。
どんどん小さく見えてくる旧市街。曇り空じゃなかったらもっときれいだっただろうな。
みんな写真を撮るのがすきなため登るのに非常に時間がかかっている。後から来た観光客にどんどん追い越されていく。
頂上には展望台があるけど、登山道のほうが景色がいい。展望台はケーブルカーのケーブルと旧市街が重なってしまう。
夜になり宿に帰ると、宿のお母さんが魚料理を持ってきてくれた。酒がほしくなる。
店がすべて閉まっているため買い出しに行けない。
同じ宿の日本人が作ってくれたパスタも食す。
クリスマス当日にインド人とモロッコ人女性と香港人男性がチェックインしてきて、なかなか賑やかなクリスマスとなった。
次の日、僕は朝早くから城壁へと向かった。
超快晴。絶好の城壁日和。
街並みがファンタジーすぎる。
これぞ海の見える街。魔女の宅急便。
紅の豚の世界。
実は観たことないからわからない。
ミニチュアに見えてくる。本物だよ。
城壁に登るのは決して安くはないけど、決して後悔はしない。マジで素晴らしい。
天気がいいので、山の上からもう一度旧市街を見下ろしたい。
片道2000円ぐらいするケーブルカー(乗ってる時間は3分)に乗って、この日も頂上へ。
下りは歩きで景色を楽しむ。
山の上から臨む、晴れの日の旧市街はすごく綺麗だった。