入国前は恐怖と不安でいっぱいだったインド。
インド最終日は恐怖も不安も消え去って、すがすがしい気分だった。
デリーの町を離れるときこう思った
「また来たい」
コルカタの空港に着いたときは、周りの人すべてが敵に思えた。
空港から宿へ向かうタクシーに乗っていたときの不安感が懐かしい。
「これからインドでやっていけるだろうか」「騙されないだろうか」そんな気持ちでいっぱいだった。
インド入国から1週間くらいは「あと15日もあるのか」とか、出国までの日数を指折り数えてた。
そのくらい最初はインドが嫌で嫌で仕方がなかった。
うるさいし、汚いし、臭い。
インド人に騙されて法外なツアー料金を払わされたとか、付きまとわれてウザかった、毎日喧嘩したとか、そんな話ばかり聞いていたから。
日が経つにつれて、インドの混沌とした雰囲気が癖になってしまっていた。
インドの魅力は人にある。あと牛とウンコ。
日本人とは違って周りの目を気にしたりしないし、相手にどう思われようが関係ない。
道路のわきで沐浴をしたり、駅のど真ん中で寝る。
コルカタについたときにプリペイドタクシーのチケットを買おうとしたら、当たり前のように割り込みされて驚いた。
次は俺の番だ!と言わんばかりに2,3人同時に窓口の人に話しかけていた。
「インドでは先に窓口の人に話しかけたら勝ちなんだな」そう思った。
デリーでレッド・フォートに行った帰りにメトロに乗ろうとしました。
メトロに乗るにはトークンを買う必要があります。
自動券売機のようなものはありません。窓口の人に話しかける必要があります。
その列の混雑具合というか混乱具合がすごかった。当然のように横入りしてトークンを買おうとするインド人。
あ、ちゃんとならんでるインド人もいますよ。
駅員が割り込んだ人に対して後ろに並ぶように言うと、ブチぎれるインド人。
はたから見ている分には面白かった。
なにかと話しかけてくる人や、世話を焼きたがる人。全く聞いてないのに一方的ににマシンガントークを仕掛けてくる人。
外国人である自分と2ショット写真を撮りたがる人もいた。
コミュニケーションを楽しんでいるというか、人懐っこかった。
人によってはウザいと感じるかもしれない。僕はインド人とのやりとりを楽しんでたので、ウザいとはあまり感じなかった。
なんとなく、温かみのようなものをインド人に感じていた。
料理は3日で飽きた。
インドではカレーやチョーメンを中心に食べていた。インド料理に耐え切れなくなって、日本人宿で食べられる日本の料理ばっかり食べるようになった。
インドを3週間というのは短かかったかなと思う。
ダラダラしすぎたというのもあるけど。
行ってみたかったアーグラのタージマハルやジャイプールとかは結局行かなかった。
次回、インドに来たときは必ず行こうと思う。
今はイタリアに来ていますが、とても平和です。
あぁ、インドの雰囲気が懐かしい。