再出発してから約1ヶ月が経過した。日本食が恋しい。
ふとした瞬間、頭に思い浮かぶのは刺身。マグロの赤身をわさび醤油でつけて食べたい。焼鳥が食べたい。ビールをクイッとやりながら、焼鳥にかぶりつきたい。焼き魚を食べたい。さんまの塩焼きを大根おろしと一緒に口にかきこみたい。
なにより、米が食べたくてたまらない。
もう無理。
イタリアに来てから、毎日マクドナルドでハンバーガーばっかり食べている。さすがにもう飽きた。
我慢の限界。もう帰りたい。
飲食店にはクロワッサンや、パニーニ、ハンバーガーが並ぶ。パンはもういいんだ、おにぎり食べたい。
もうすぐで日本食の幻覚を見るレベルに達する。
ん?あれはなんだ?
!?
オー!ジャパニーズ、レストラーン!
なんと泊まっていたホテルと同じ建物にあった。
全然気づかなかった。
店名”KAZAN”!
オー、ジャパン。私は帰ってきた。
看板を観た瞬間、日本食に対する欲望のボルケーノが限界点を超えて噴火した。
迷うことなく、吹き出すマグマのように突撃。
店員「セブン…(なんちゃら)」
僕「え?」
店員「セブンオクロック」
僕「あ、まだ開いてないってことね?」
現在18時。
開店するまで、ホテルでよだれを垂らしながら待ちました。
一度噴火した欲望は収まらない。日本食を食べることでしか解決はありえなくなっていた。
改めて19時ちょっと過ぎに再び店に行く。開店してからまだ時間が経ってないのに、そこそこ人が入っていた。
ジャパニーズフードは人気のようだ。
おー寿司がある!味噌汁がある!焼鳥!マグローーーー!サーーーーモン!
でも、値段が書いてない。どういうことだ?
表紙を見てみると・・・
食べ放題の店だった。
18.80ユーロで寿司が食べ放題って安く感じる。パスタなんて一皿10ユーロ位するのに。
アルコールなどのドリンクは別料金。
「1880ユーロじゃないだろうな」と疑心暗鬼になりながらも、注文するものを決める。1880だったら20万円くらいだからありえないんだけど。
もちろん注文したのはO・SU・SHI。
しかも、NI・GI・RIです。
ついでに味噌汁も注文。レンゲがついてきました。ヨーロッパでは味噌汁はレンゲで飲むのか。
久々の握り寿司。テンションが上がりすぎて写真を撮り忘れる失態。
「うまい!うますぎる!」
念願の生魚を食べることができて、涙が溢れそうになりました。ずっと食べたかった米と刺身の組み合わせはまさに最強。お腹は壊さないかな?と思いましたが、問題なかった。
サッポロビールがあったので一緒に飲む。
ビールは日本のビールが最高。サッポロを置いておくとはイタリア人、わかってる。
枝豆も食べる。
ずっとマクドナルドしか食べてなかったので、抑えられていた欲望を解放。ここぞとばかりに食べまくった。
日本を離れるとホント日本食が恋しくなる。こういうレストランがあるのはとてもありがたい。
KAZANの場所